日本初演二人芝居(女優・名取裕子×声優・三木眞一郎)
『マーシー・シート』稽古場レポート
作品について
本作は、ニューヨークを舞台にした男女の二人芝居です。
女優・名取裕子さんと、声優・三木眞一郎さんという異色の顔合わせで、
映画監督・劇作家として活躍中のニール・ラビュートの独特の世界を、
若手演出家・倉本朋幸さんが演出します。
日本初演となる本作にご期待下さい。
時は、2001年9月12日未明。
9.11のテロ事件の翌朝の、女のアパートの一室。
女はアビー。キャリアウーマンにして出世街道まっしぐら。
一緒にいるのは一回り程年下で、ビジネスマン、自分の部下であり、
恋愛関係にある男、ベン。
ベンには妻子があり、二人は不倫関係にある。
たださえ苦しむ関係であるのに、アビーは、ある種の「パワーハラスメント」と世間にとらえられることにも怯えている。そして、あのテロ事件の時、仕事を抜け出し、たまたまこのアパートで密会していたため、事件には巻き込まれなかったのだ。ベンの家族は、当然、ベンの消息を心配して何度も携帯に電話をしてきている。
しかし、ベンは電話に出ない。
ベンは言う。
きっと家族は自分が死んだものと思っている。これは新しい人生への「招待状」だ。このまま二人で、どこか知らない州へ逃げて行けば、家のローンや様々なしがらみにとらわれず、二人でやり直せる。
砂塵舞い、遠くにサイレンが響き、騒然としている屋外の様子を背景に、静かな室内での男女の揺れる心理描写を、セリフ劇で綴っていく―。
極限の中のエロチシズムと、究極の愛と、選択。
古今東西における男女の普遍のテーマ。
最後にアビーが選択したのは……
キャストコメント動画
初日に向けて稽古が行なわれています
二人芝居ということでアビーとベンのセリフの応酬が繰り広げられます。
台本を読みながら、その時の状況や登場人物の心理など、イメージを膨らませていきます。
9.11のテロ事件の翌朝の、女のアパートの一室。
不倫関係の二人のやり取りから見えてくるものは・・・
ポンポンと飛び交うセリフの中には、ちょっとエッチな内容もあって
欲なのか、情なのか、愛しているのか、愛はなくなったのか、
全てを捨てて何処かに行きたいのか、運命に身を任せたいのか・・・
極限状態の中で様々な想いが交錯する“男女の妙”を垣間見ることが出来ます。
どうぞお楽しみに。
開演:13日(水)、14日(木)、15日(金)は午後7時、16日(土)午後3時、17日(日)午後1時。
会場:シアタートラム(東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」から徒歩すぐ)
料金:6800円(税込、全席指定)
皆様のお越しをお待ち致しております。
https://artistjapan.co.jp
アーティストジャパン03-6820-3500