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STORYストーリー
1703年、ジョヴァンニ・ヴィヴァルディ【辰巳琢郎】48歳、アントニオ・ヴィヴァルディ【高田 翔】25歳。
サン・マルコ広場近くのカフェでは、いつものように女主人のメリッサ【一色采子】と給仕のマルタ【寿 三美】のもとに、今日も様々な人たちが集う。床屋でありながらヴァイオリンに長け、サン・マルコ大聖堂のヴァイオリニストにも選ばれていたジョヴァンニは、息子のアントニオの才能を見抜き、どうしても音楽の道で成功させたいと願い、まずは神学校に入れて、遂には司祭にして身分に箔をつけさせた。今日もこのカフェに来ては息子自慢をしながら、息子をプロデュースしていくジョヴァンニ。
カフェの近くには、ピエタ慈善院があった。孤児院で、男児は職業訓練を受けて16歳で巣立ち、女児は結婚または修道院に入るためにここを出るか、音楽に生きて生涯を過ごす事もできた。というのも女児は、幼少期から音楽の勉強や訓練を受け「合奏・合唱の娘たち」の一員として育てられた。ここの合唱・合奏団は、ヴェネツィアの名物でもあり、時折開催するコンサートの収入は、ピエタの運営をささえる財源にもなっていた。
カフェの主人メリッサも、ピエタの出身で、結婚で巣立ったのだが夫と死別し、カフェを営んでいた。外出禁止のピエタではあったが、少女期を終えたジュリア【亜聖 樹】や、ラウラ【浅井ひとみ】達は、たまに抜け出して、このカフェで気を許してお茶を飲みにつどっていた。
同じくピエタで技術を学び、靴職人として巣立ったフランコ【冨岡健翔】も、よくこのカフェに来て、息子自慢のジョヴァンニと、それに反発するアントニオが始める親子げんかに遭遇する。親のないフランコにとって、そんなアントニオがうらやましくもあり、ジョヴァンニを父のように慕うのであった。
ピエタでは音楽教育に力を入れていたので、ガスパリーニ【市瀬秀和】など優れた音楽家が指導にあたっていたが、司祭になったアントニオにも、その役割がまわってきた。彼の愛弟子となったアンナ・マリア【舞羽美海】は、ヴァイオリンの奏者として実力を伸ばし、結婚が許されない司祭であるアントニオ・ヴィヴァルディに思いを寄せ、自身も一生を音楽に捧げたいと願うようになる。
しかしアントニオは、オペラ界に進出し、音楽創りに没頭し始める。成功をおさめたものの、劇場地主の貴族で、音楽家であり弁護士でもあるマルチェッロ【須賀貴匡】と、興行師のサントリーニ【我 善導】との諍いに巻き込まれ、さらにマルチェッロによる画策で、司祭の身でありながら、アンナ・ジロー【青木梨乃】というオペラ歌手を連れ歩くことがスキャンダルとして取り沙汰され、その人気に翳りが見え始める。いっときは、父ジョヴァンニに反発し、袂を分かったアントニオであったが、結局はジョヴァンニのプロデュースなしでは、うまくいかず、父子は和解するのであった。
1736年 ジョヴァンニも寄る年波には抗えず、アントニオをアンナ・マリアに託して、世を去っていく――
INTRODUCTIONイントロダクション
アントニオ・ヴィヴァルディの代表曲「四季」は、バロック音楽の中でも最も人気の高い、誰でもが聞き覚えのあるヴァイオリン協奏曲で、1723年ヴィヴァルディが45歳の時に作曲したとされています。
本作は、父のジョヴァンニ・ヴィヴァルディが、息子と育んだ栄光と挫折、そして希望に満ちた人生を四季になぞらえ、彼の代表曲「四季」にそって、サン・マルコ広場に近いカフェにつどう人々との触れあいと共に描いていきます。
2023年の終わり、2024年の幕開けに、ヴィヴァルディの名曲の生演奏とともにお楽しみください。